ビンロウジ(前編)
サイパンのストアなどでごく普通に売られています。
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サイパンの気になるものやおすすめなどをご紹介するコレ!サイパン。
お土産に絶対オススメ!なモノやよく見かけるあれは何?といったローカルモノまで取り上げます。
これであなたもサイパン通!?ですよ!!
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南の島ではポピュラーな嗜好品、ビンロウジ。
これは一体どんなもの???
海外旅行に出かけて興味を惹かれるものの1つに、地元の人々の「嗜好品」がある。さて、読者の中には既にお気づきの方もおられるだろうが、サイパンの路上で見かける、何やら吐血のような赤茶色の「痕跡」や繊維質の木の実のカスのようなモノ。これが、幾千年の昔より北マリアナ諸島島民達の間で嗜(たしな)まれている「プグア」の使用後の姿である。「プグア」とは、北マリアナ島民の母語の1つのチャモロ語で「ビンロウジ(檳榔子)」の意。英語では、「Betelnut」。ビンロウジは、マレーシアが原産地とされる20メートルほどに成長する高木の檳榔樹(ビンロウジュ)に房で生る卵型をした3〜5cm程の緑色の種子で、ココナッツを実らせるココヤシと同じヤシ科の仲間だが、ビンロウジュの姿は、ココヤシのミニチュア版と説明をすれば想像に難くないであろう。
一説によると、漢名「檳榔」の「賓」と「郎」は、ともに貴客を、「檳榔」は客をもてなす「ヤシ」を意味し、例えば、ベトナムでは婚礼儀式に利用され、また中国南部でも、昔は必ずビンロウジで貴客をもてなしたそうである。今日でも、アジアの熱帯各地や太平洋諸島では社交儀礼としてビンロウジを差し出したり、嗜好品として利用する習慣がみられ、2002年に発表された研究書に拠れば、タバコ、アルコール、カフェインに次ぐ世界で4番目に多く利用されている「嗜癖物質」だそうだ。
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マーサズストアの面々。
左がワイマンさん。
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では先ず、ビンロウジの「嗜み方」をご紹介しよう。取材協力に快く応じてくれたのが、筆者の知人でもあり、南ガラパンで「マーサズ・ストア」というコンビ二ストアを経営するワイマンさんとその部下、フレディーさん。2人はパラオ共和国出身で、「ビンロウジ嗜好歴」ウン十年という百戦錬磨?!のナイスガイ達。因みに、ワイマンさんは25%が日本人、才色兼備の和製夫人との間に1歳の愛息子がいる。 |
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左がサイパンホワイト、右がサイパンレッド
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「さて、ワイマンさん、必要なモノを教えて下さい」「先ずは、ビンロウジ。サイパンで入手できるビンロウジにはサイパン産だけでなく、ヤップ産、ポナペ産など種類が色々ありますが、この島で最も人気があるのは、サイパン・レッド(未熟種子)と呼ばれるものです。これは、サイパン・ホワイト(レッドの成熟版。より大きく硬い)や他島産のモノより繊維質が少なく、味が良いのです。ビンロウジは、シーズンによって多く採れる時期(11月〜2月)と少ない時期(4月〜8月)があり、少ない時期には他のミクロネシアの島々から多く輸入されます。」
「次に、キンマの葉ですが、サイパンでは「プルル」とか「ペパー・リーフ」と呼ばれている、常緑で蔓(つる)性のコショウ科の仲間の葉です。そして最後に、石灰。これは珊瑚を高温で焼いて作る、サンゴパウダーです。乾燥タイプと湿り気タイプの2種類があります。乾燥している石灰は風が吹いたりすると飛ばされ、辺りが粉で散らかることがある為、湿り気がある方を好む人もいます。」
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「では、フレディーさん、次に作り方を教えて下さい」「任せておきな!これが楽しいんだよ。先ずはビンロウジのヘタを取って捨て、歯(もしくはナイフで)ビンロウジを縦に真っ二つに割るんだ。割れた片方の実の中の中央に石灰を少々載せるんだ。沢山載せちゃダメだよ。特に初心者はな!入れすぎると咥内に炎症を起こすから気を付けなよ。そんでもって、石灰を載せたビンロウジにもう片方のビンロウジでふたをして、キンマの葉っぱを半分位
に切ってビンロウジを包んで、そのまま噛むんだ。」ワイマンさんが、同時進行で我々取材班2人にも実を4分の1の大きさ割って作ってくれたので、期せずして一同一斉に口に放り込んでのビンロウジ嗜好会と相成った。(以下次号へ続く) |
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